安倍政権の歴史の偽造を許さない!
2015年 02月 20日
ドイツのワイツゼッカー元大統領が先月末に94歳で死去し、11日に国葬が行われた。
同氏は第2次世界大戦終結40年の1985年に「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目になる」と演説し、95年の来日の時には「過去を否定する人は、過去を繰り返す危険を冒す」と述べている。
ナチス・ドイツがユダヤ人を大量虐殺(ホロコースト)した戦争犯罪を真摯に反省し、国民にその負の歴史を直視することを求めた同氏の演説は、ドイツ国民の良心を呼び起こした。もちろん今は、かつてナチス・ドイツが侵略し人々の命を残酷に奪ったフランスやポーランドとも強固な友好関係を築いている。
それに対して日本の安倍自公政権は、「太平洋戦争は民族解放の聖戦であった」、「従軍慰安婦に強制はなかった」などと歴史を偽り、侵略戦争を正当化し、憲法9条を投げ捨てて、アメリカ軍と肩を並べて海外で戦争をする国づくりをねらっている。
しかも、A級戦犯9人を戦争犠牲者として合祀し、日清・日露戦争、第一次世界大戦、太平洋戦争などの侵略戦争をアジア解放の聖戦と美化する靖国神社の参拝を繰り返している。
中国や韓国などアジアの国々が、「侵略戦争への真摯な反省がない。軍国主義復活だ」と不安を抱くのは当然だ。
いまこそ、様々な立場の違いを超えて「二度と戦争を繰り返してはならない」という一致点で共同し、『世界の宝・憲法9条を守る国民的大運動』を急いで拡げる時だ!