高校野球について
2017年 08月 31日
高校野球の熱い戦いが続いている。前橋育英高校をテレビで応援した。残念ながら3回戦で敗退したが、市民の期待にこたえて全力で頑張った選手に拍手を送りたい。その一方で、高校野球のあり方について考えさせられることも多い。
今回出場した多くの私立高校が、有望選手を全国の中学校やクラブ野球のチームから集めて、学力や人格形成の教育はそっちのけでスパルタ式の野球指導をし、勝利至上主義の部活動をしている。そういえば、甲子園出場の常連で桑田や清原選手を輩出した大阪のPL学園は長い間日常的に暴力やいじめなどがあり、数年前に野球部が廃部に追い込まれた。NHKは春も夏も高校野球だけを、国会の中継もやめて全試合を中継する。プロ野球は、高校生もドラフトで指名すると、数千万円の契約金を支払う。地域の少年野球や中高の野球部も過熱している。スポーツの中でも野球を特別に扱う社会のあり方も問題だと思う。