下増田町の新清掃工場建設計画の抜本見直しを!
2012年 05月 02日
前高木前橋市長が推進し下増田町に建設を予定していた新清掃工場の建設計画を、市長選挙で当選した山本龍市長が1年間の凍結を決めました。
これを受けて本日、下増田町・小屋原町・駒形町などの住民が集まって、凍結期間中の市の検討について、住民の要望を取り入れるなどの申し入れを市に行う運動を起こす意思統一の集まりが開かれました。
私も笠原・中道市議とともに参加し、これまでに日本共産党市議団として市当局に提起した内容などを伝えました。
その内容は
①ごみの減量に全力を尽くし、焼却ごみを減らす。その際に製造者責任にもとづく施策を強めることを国に求める。
②ごみ減量に逆行し、爆発事故や有害ガス発生の恐れのある危険な溶融炉を導入しないこと。
③高効率発電を併設することは、プラスチックごみの焼却などを広げかねないので安易に導入しないこと。
④下増田町の予定地は洪水ハザードマップで 2~5㍍の浸水危険箇所であり、地震時の液状化の発生も懸念される野で、予定地としてふさわしくない。
⑤排気ガスの多くが流れる隣接する伊勢崎市は、病院・保育所・学校・住宅地などが密集する伊勢崎市の市街地。多くの反対運動もあり、前橋市の一般廃棄物処理の環境への悪影響を隣接市民に及ぼすことは問題。
⑥一箇所集中はごみ収集車両の排出ガスの増大や委託経費2億5千万円増などの問題がある。リスク分散の観点からも複数工場体制を維持すべき。
⑦環境影響評価に年間に排出される重金属やさまざまな有害ガスなどの総量規制がないことや放射性物質の排出による影響や焼却灰などの影響や管理についての評価がなく、不十分。
などです。

もっともっと住民の声に耳を傾けるべき
本日の住民有志の相談では、本格的な見直しを求めることを基本に①もっとも不適切な下増田町の建設予定地を白紙撤回すること。②複数清掃工場体制を今後も維持すること。③延命化の検討を急ぎ、その結果を公表すること。④ごみの大幅な減量化計画を本格的に具体化すること。
私は、本日の話し合いに参加して、前市長の強引な新清掃工場の建設計画のひどさを実感するとともに、環境に負荷を与え、住民の健康にも重大な影響を及ぼす施設建設については、行政は慎重の上にも慎重に施策を件とする必要があると痛感しました。