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日本共産党前橋市議会議員 長谷川薫  【年齢 70歳】 現在・6期・携帯・090-1534-5061・自宅~前橋市南橘町15-5・お困りごとや行政への要望などありましたら、お気軽にご連絡下さい。


by hasegawakaoru

魅力あふれる美術館の開館を!

「イベント施設か美術館か分からない」・・・・・市議会で山本市長に質問

 魅力あふれる美術館の開館を!_e0260114_2012274.jpg今日開かれた市議会の本会議で、現在改装中で9月に建物改修が完成する仮称・前橋市立美術館(写真)のあり方を市長にただしました。2月の市長選挙で政争の具にしたために、市長は多様な芸術文化の交流拠点にするなどと主張し、市民が願う美術館としての整備構想が揺らいでいます。今日も、市長の答弁も美術館にするとはっきり表明しませんでした。
 
 質問した内容を紹介します。

最初に【美術館】について質問いたします。
1、いま多くの市民が早期開館を期待しております。ところが、その一方で「美術館になるのか、それともイベント施設になるのか分からない」という意見も寄せられています。
それは市長が、そもそも美術館として設計されている施設に、美術品展示だけではない多様な芸術文化活動の拠点としての役割を求めているからだと思います。
もちろん市民には芸術作品の鑑賞だけではなく、その作品を生み出した歴史的社会的背景や創作技法などを学びたいという要望はありますが、市長がお考えの市民の芸術文化活動は、すでに市内の各施設のホールなどを利用して活発に行われております。十分な音響や照明設備がなく収容能力も駐車場も限られている狭い美術館を使って、何が何でも公演したいという強い市民要望はないのではないでしょうか。
「アーツ前橋」と名づけて、市民参加で質の高い芸術文化を作り出すという発想を一概に否定するものではありませんが、9月に竣工する施設は美術館であります。名称はだれにでも分かりやすい「前橋市美術館」でよいのではないでしょうか。事業運営の基本と名称について、どのようにお考えかお聞かせいただきたいと思います。

●そもそも美術館建設構想は、公立美術館がない唯一の県庁所在地という現状変えてほしいという市民の切実な声に応えるためだったのではないでしょうか。私は、無理な事業運営を求めるべきではないと思います。

2、次に美術館には、運営経験が豊富な人材を館長に選任するとともに、知識が豊富で企画力のある学芸員を早く確保すべきだと思います。展覧会の企画には最低1年の準備期間が必要といわれておりますが、館長人事と学芸員の公募を今後どのように進めようとされているのか、見解をお聞かせ下さい。

●採用を急いでいただきたいと思います。


3、先日、先進自治体の視察で長野県松本市の市立松本美術館を訪問し、館長と対談しました。館長は「開館時の最初の企画展の成否、評価が美術館の今後の社会的評価を決めるといっても過言ではない」と話されていました。
また、松本美術館は地元出身の世界的に有名な現代美術の女性作家である草間弥生氏の作品を常設展示し、市内の循環バスにその個性あるデザインをペイントするなどを通して市民理解を高め、市民がまちをあげて美術館を支援する状況を作り出しています。その結果、来館者は増え続け開館10年目の昨年度は企画展が大成功し、人口24万人の松本市で17万人もの来館者を迎えています。
本市においても美術館運営方針を早く具体化して市民理解を深めるとともに、必要であれば年度内に補正予算を組むとともに、開館する来年度の事業予算規模も早期に概算要求すべきだと思います。本市と同規模の既設美術館の事業予算などからどの程度の事業予算規模となるのか、それぞれ見解をお聞かせください。
●その内容を市民に早く示していただきたいと思います。

4、最後に市長にお聞きします。選挙でピカソもモネも飾れない美術館は見直すと表明されました。しかし、文化国際課長は建設中の美術館は国宝級の作品でも温度管理をして損傷せず安全に展示できるとともに博物館法にもとづく美術館登録もできると繰り返し述べています。音楽や踊りやダンスは他の施設に委ねてはどうでしょうか。質の高い芸術文化を創造する施設という理念だけでは市民には良く分かりません。市長選挙で政争の具にしたことを引きずらず、16億円もの貴重な税金を投入する事業であります。私は市街地立地型の美術館として、全国的にも高く評価されしかも低料金で市民にも喜ばれる前橋市立美術館を目指すべきだと思います。いかがでしょうか。市長の見解を求めます。

●市民にも理解できないあいまいな運営方針のまま開館すれば、「二兎を追うものは一兎をも得ず」という諺通りになりかねません。市民の声を良く聞いて立派な美術館にしていただくよう指摘させていただきます。
by hasegawakaoru | 2012-07-12 19:54 | 市議会活動報告