群馬用水の管理道路に発ガン物質の六価クロム!
2014年 06月 06日
独立行政法人「水資源機構」の群馬用水の管理用道路に、発がん物質の六価クロムやフッ素を含む路盤材が使われていることが明らかになりました。
渋川市の大同特殊鋼(株)は、精錬時に排出される鉄鋼スラグが安全基準を満たしているとして販売してきました。平成16年に富士見町小暮、小坂子町、横沢町、馬場の群馬用水の未舗装の管理用道路に使われていました。
同機構が3月に該当する箇所の路盤材として使われている鉄鋼スラグの成分分析をしたところ、六価クロムとフッ素が国の安全基準値を大きく超えていたのです。
同機構は前橋市環境部と協議し、該当する道路は直接摂取(口から吸いこむ)の危険性を考慮し、通行止めにしました。しかし、酒井弘明県議とともに党市議団が現地調査をしたところ、通行止めの標識が近隣住民に撤去されて、今まで通り通行していることがわかりました。土壌汚染防止法を所管している前橋市が住民説明会を行いましたが、危険性を十分住民に周知していないことがわかりました。(写真)
10年間も危険な路盤材の上を、近隣住民が通行しており、健康上の不安もある。スラグの完全除却工事や住民の健康診査などを行うべきです。
この問題では、八ッ場ダムの周辺道路整備や県道や上武道路の建設工事にも同じスラグが使われていることから、市議団と現地調査も行い、酒井宏明県議が開会中の県議会で県当局の緊急対策等を求める予定です。