共産党前橋市議団が「来年度の予算要望書」を市長に提出
2016年 11月 11日
白鳥地区委員長は市長に、「平和や暮らしを脅かす安倍政権の暴走政治に追随せず、市民の福祉増進のために全力を尽くして欲しい」と強調し、14項目の重点要望と196項目の要望を提出し実現を求めました。
私は「前橋市の行財政改革の中心は、職員減らしと民間委託となっている。市民サービスを『効率化』の名のもとに切り捨てる改革ではなく、税金の無駄使いをやめる改革を進めるべき」と強調しました。「たとえば改革するなら、①年間60億円以上もの予算の区画整理事業は、市内で11か所も同時に施行しているために長期化し家屋移転も下水の整備も予定通り進まず、市民生活に支障が生じている。これ以上拡げない改革を。②温泉施設など多くの市有施設管理を民間営利企業に丸投げしている。図書館、市議会棟などの建設・管理は民間資金活用手法を導入せず、行政主導(直営)で行うべき。③老朽化が進んでいる保育所・学校・市営住宅の大規模修繕を急ぎ、市有財産の長寿命化を進めるべき。④すでに市役所職員の約3割近くが嘱託や臨時の非正規職員。市民サービスが低下するのでこれ以上の低賃金の不安定雇用を増やすべきではない…など。市が進めている行革を見直すべき」と市長に求めました。
店橋せつ子衆院群馬1区候補は「収納課は国保税や市税を滞納した市民の暮らしの実態を十分把握しないまま、年金や給与が振り込まれた預金口座を次々と差押えている。年間1万件を超える差押え件数は行き過ぎで異常。生活困窮の市税滞納者を『悪質』と決めつけ『差押え先にありき』の滞納整理は直ちにやめて、市民の暮らしに寄り添い生活再建を支援する立場で、ていねいな納税相談で分納による自主納付を基本とすべき」と強調しました。
さらに各党議員は「通院や買い物を支援するためのタクシー助成制度・マイタクは、低額固定料金で距離に関係なく利用できるように運行改善すべき」、「特別養護老人ホームの入所待機者が市内1200人。昨年から3年間の第6次事業計画の250人の増設では待機者は減らない。見直して緊急増設を」「放射能汚染が心配される宮城地区の大規模木質火力発電の建設推進止めよ」などと要望しました。
酒井宏明県議は「昨年、市内の3つの中学校が職場体験に自衛隊を選び、生徒が駐屯地で戦車に乗ったり、ミサイルの操作までしている。事実上、生徒への自衛隊勧誘にもなっている。直ちに中止を」と求めました。
山本市長は、それぞれの要望に耳を傾けながら、「行財政改革は進めるが、出された要望については、所管の部課とよく相談して、今後の施策や来年度予算に反映できるかどうかを検討したい」と答えました。