直ちに中止を!中学2年生の自衛隊基地で職場体験
2016年 12月 05日

市内の中学2年生の職場体験学習に自衛隊を選んでいることが判明し、教職員組合や父母が「不適切。直ちに中止すべき」と声を上げています。
市教委は各学校任せで詳細を把握しておらず、共産党市議団が調査しただけでもすでに長年実施していることが判明しておリ、昨年は元総社中・7中・みずき中。今年は5中・みずき中・南橘中・大胡中が数日間の日程で自衛隊の相馬原駐屯地(榛東村)や新町駐屯地(高崎市)に行っています。
体験内容は、市内南町にある自衛隊群馬地方協力本部のホームページに紹介されており、迷彩服を子どもたちに着せて、戦車に乗せたり、武器の操作方法まで教えています。しかも、写真と合わせて、「これで、飛行機が…落とせるの?」「将来は自衛隊で決まり」。などのコメントまで載せています。共産党の酒井県議や県内の地方議員が生徒の個人情報も漏れるし、実際に話していない内容のコメントで、自衛隊の宣伝に使われている。不適切」と指摘。同本部は慌ててホームページから職場体験を削除しました。
自衛隊員不足に悩む自衛隊にとって、若者獲得は最大の重要課題になっています。憲法違反の戦争法によって、海外で殺し殺される危険に直面している今、中学生の自衛隊体験は、少子化時代を見据えての自衛隊の重要な取り組みになっているのです。積極的に中学校が協力して良いのでしょうか…。
「戦後教育の原点」を忘れず直ちに中止を
私たちは憲法9条を守り抜く立場ですが、自衛隊の存在を直ちに否定するものではありません。しかし、人格形成途上の未熟な子どもたちの職場体験として適切とは思えません。自衛隊は、専守防衛を投げ捨て、海外で米軍と肩を並べて戦争する軍隊に大きく変容しようとしています。災害現場での人命救助活動に共感するのなら、消防署体験で十分です。教職員は『こども達に再び銃を持たせない、戦場に送らない』という戦後教育の原点を忘れてはなりません。自衛隊での職場体験は、即時中止すべきです。