共産党は党名を変えればもっと伸びると思うけど…?
2018年 01月 13日

あなたの疑問にお答えします②
共産党の躍進を期待した善意のご意見だと思います。確かに、「共産党」や「共産主義」という言葉に違和感を持つ人は少なくありません。しかしその大元には様々な誤解があると思います。
共産党という名前から昔のソ連のような国をめざしているのかという疑問を持つ方もいますが、それはまったくの誤解です。ソ連は「社会主義」の看板を掲げながら、国民の自由や民主主義を抑圧し、他国を侵略しました。1960年代、ソ連は日本共産党をつぶしてしまえと攻撃してきましたが、私たちは正面からたたかい、党の独立を守りました。旧ソ連社会は、理想とはかけ離れた「ニセ社会主義・専制主義」だったのです。
「未来社会への理想」が込められている
日本共産党の党名には私たちがめざす「未来への理想」が込められています。今、私たちが暮らす社会には、格差や貧困の拡大、地球温暖化など資本主義の深刻な矛盾が表れています。人類は資本主義の矛盾を克服し、さらによりよい社会、社会主義・共産主義社会に進むと考えています。

名前に刻まれた共産党の95年の活動の歴史

日本共産党は、戦前の国民の自由や民主主義のない暗黒政治の下で、1922年(大正11年)に誕生しました。平和と民主主義を掲げましたが、党創立の初めから党の存在そのものが禁止され、党員作家・小林多喜二が虐殺されるなど、専制政治は野蛮な弾圧を加えました。日本共産党は節を曲げずにたたかい抜きました。
この戦いは戦後、太平洋戦争の反省とともに、国民主権を明記した憲法に実を結ぶことになりました。侵略戦争に協力した他の政党は、平和と民主主義を求める国民を前に、戦後同じ名前で活動できませんでしたが、日本共産党だけは戦前と同じ名前で堂々と活動できたのです。
いま、政党の離合集散が繰り返される中、変わらぬ名前で95年間も活動続ける日本共産党への信頼が寄せられています。私たちが党名にこだわるのは、未来への理想と、国民を決して裏切らず国民の利益を守って一筋に活動して来た党の歴史が刻まれているからです。