水道料金の値上げ中止を!
2021年 06月 08日
前橋市が水道料金を来年4月から約2割も段階的に値上げすると言っている。
しかし理解できないことがある。前橋市の水道は、かつては、冬は暖かく夏は冷たいおいしい地下水が市民に提供されていた。今も赤城山に降る雨が、地下水として豊かにため込まれている。
ところが、水道局は、この間、県企業局が整備した県央第一・第二水道という利根川の表流水を大量に使うようになって、市の水道水に占める割合がすでに約6割にもなっている。
自前の地下水なら、汲み上げるのに必要なポンプの電気代程度で済むが、県央水道は高い料金を県企業局に支払わなければならない。市水道局の支出の3割近くを占めている。
共産党市議団は、「水需要が減っているなら県から水を買わないで、地下水だけで水道水を賄えば、水道料金を値上げしなくても済むではないか」と主張している。水道施設も道路や公園などと同じ都市施設だ。水道事業の独立採算を強調せず、一般会計で老朽管の更新事業等も進めるべきだ。何としてもコロナ禍で苦しむ市民の暮らしに追い打ちをかける料金値上げをストップさせたい。