平和資料館の開設場所が決まる!
2022年 02月 22日
前橋市は、官民で構成された「前橋空襲を語り継ぎ、平和資料の収集展示の形の検討会」から、昨年3月2日に市長に提出された「提言書」に基づいて検討した結果、市有施設の有効活用策として、市民文化会館(昌賢学園まえばしホール)の2階のフリースペース(元レストラン登利平)に平和資料の展示施設を整備する方針を決定しました。
展示の内容は新たに検討委員会を設置して議論
市は今後、「前橋空襲・復興資料展示内容検討委員会(仮称)」を立ち上げて、学識経験者などによる議論を行ない、住吉町にあった「あたご資料館」から寄付された資料や市が収蔵している資料の展示方法を検討する他、駒形町の「ぐんまマチダ戦争と平和資料館」の収蔵資料の一部の寄付も受け入れると表明しています。
また、「前橋空襲・復興と戦争体験記録」のブックレットを発行して、戦争の悲惨さを後世に継承するために、来年度予算に合わせて755万円を計上しています。
反戦平和の願い、憲法9条の大切さを市民が共有できる平和学習の施設に
これまでに日本共産党市議団は繰り返し平和資料館の早期開設を歴代市長に求めてきました。高木前市長には、『前橋市の戦後復興のシンボルであった千代田町の麻屋百貨店を市が買い取り平和資料館にすべき』と提言してきました。
しかし、その後当選した山本市長も就任以来10年間、総合計画にも一切置付けず、平和団体など市民の開設の願いに背を向け続けてきました。
このような中、前橋市に平和資料館設立をめざす会(岩根承成会長)やあたご歴史資料館の元学芸員(原田恒弘氏)の強い市への働きかけや、めざす会が毎年夏に三河町のレンガ蔵で継続的に開いている平和行事などの粘り強い取り組みが市政を強く動かしました。
今後、設立される平和資料館を、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える資料展示にとどめずに、政府が進める自衛隊が海外で米軍とともに戦争をするための軍事同盟強化や憲法9条の改正など歴史逆行の危険な動きにも警鐘を鳴らす市民の平和学習施設にもすべきです。議会でも積極提言したいと思います。